Greeting

代表ごあいさつ

 私は「獣医師」として非常にたくさんの動物の「生き死に」に対面して来ました。現代社会では、ペットの生死と相反して、畜産動物の生死が忘れられる社会になって来ました。スーパーで売られているパックの肉が元々生きていた動物であった事が忘れられ、人々は「命」や「食べ物」への感謝や敬意を失い、雑に扱い無駄に捨てるような行為への畏怖さえ無くしてしまった様に感じていました。日本のフードロスは年間523トン(令和3年推定値)にも及びます。世界各国の食料支援量を上回る量の食品が日本だけで日々捨てられています。

 また、一方で多くの動物を診ていく過程で、特にと畜場の病畜として搬入される乳用牛の最後も看取る事もあり、実に悲惨な最後だと感じていました。我々が飲む牛乳や各種乳製品はもちろん、彼女たちが毎年欠かさず「妊娠」を繰り返し、その命と畜産農家さんの努力の結晶の雫であるにも関わらず、その栄養価の高さも軽視し飲む人が少なくなり、学校給食でも排除される運動さえあります。まさに飽食社会の弊害とも言えると思います。そんなお母さん牛はズタボロに使い古され、立てなくなった後に、皆さんが食べるお肉にすらなってくれます。でもそこには、その牛の幸せはない様に見えてなりませんでした。人の為に使われた「命」は幸せであって欲しいと獣医師として当たり前のように思ったのです。

 たくさんのヴィーガンの人や畜産農家の人々、獣医の先生方との交流の中で、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」という概念に行きつきました。アニマルウェルフェアとは、動物たちが健康で幸せに暮らせるように、人間ができることをすること。動物たちは、食べ物や水、適切な場所、そして病気やケガを治す医療を必要としています。また、動物たちには自分たちの行動を自由にすることができるように、十分なスペースが必要です。これらのことを考え、動物たちが幸せに暮らせるように、人間ができることをするのがアニマルウェルフェアです。

 株式会社アニマルウェルフェアは全ての命のウェルフェアを推進することで、動物たちの幸せが、人々の幸せにつながり、地球環境も良くなることを目指しています。獣医師の言葉で「ワンワールド・ワンヘルス・ワンウェルフェア」と言う言葉があります。世界は一つで、すべての生き物の健康は繋がってて、ウェルフェアや幸せも繋がっているという考えです。動物由来とされる、世界を襲った新型コロナウイルスのパンデミックでも分かる様に、地球は人だけ良ければいいという星ではないのです。みな同じ世界に住む住人で、その命の健康や幸せは、繋がっているのです。

 我々は、動物と人の幸せと喜びの為に存在し、それを追求し続けます。

株式会社アニマルウェルフェア

代表取締役社長 獣医師 岩田憲明

プロフィール

COMPANY INFO

会社概要

会社名株式会社アニマルウェルフェア
代表岩田 憲明
所在地栃木県宇都宮市